夏休み
今週のお題「わたしの自由研究」
小学生の夏休みの宿題の定番、自由研究で
研究をした記憶がほとんどない。
何年生の時か忘れたけど釘を色々な液体に漬け込んで
錆びる過程を写真撮って並べたのが唯一研究っぽいことだったような。
基本的には工作をしていた。
自由研究って本当に研究をする派と自由工作する派に別れていた気がする。
わたしは後者だった。
マトリョーシカに色を塗ったり、海で拾った貝殻とビー玉をくっつけたり、木で人形の家を作ったり。
とりあえず宿題やらなきゃいけないから適当にやっておくか。
みたいな感じだった。
工作は好きだったけど凄いこだわりみたいなものはなかった気がする。
小学生の夏休みは楽しかった。
気がする。
記憶はほとんどないし、もしかしたら本当はつまらなかったかもしれない。
それでも、「小学生の夏休み」を想像するときっと楽しかったんだろうなと思う。
携帯電話を持っていなかったから、夏休みに入る前に友達とこの日に遊ぼうねって曖昧で確実な約束をして、その日待ち合わせ場所に友達が来ることを疑うこともせずに今となっては考えられないクソ暑くてぎらぎらした太陽を物ともせず日焼け止めも塗らずに自転車を走らせていた。
いつもいつも遊ぶのは同じ公園で、当然のごとく鬼ごっこをしていた。
先生には危ないからダメって言われている遊具での鬼ごっこ。
滑り台、丸太の橋、はしご、筒、縄が一本だけ垂らされた壁がひとつになった大きめの遊具は私たちのかっこうの遊び場だった。
公園の隣には駄菓子屋があって、数十円で豪遊をした。
夕焼け小焼けが流れたらじゃあまた明日って手を振って自転車で風をきって家に帰る。
宿題は結構計画的にやっていた気がする。
家に帰ると母が夜ご飯の準備をしていて、リビングのテーブルに漢字ドリルと算数ドリルが並べられていた。
夜ご飯までに2ページづつ進めるよう言われ、言われるがまま灰色の漢字をなぞったり
指を折りながら数字とにらめっこをしていた。
毎日絵日記を書く宿題はなかったけれど、毎日国語の教科書を音読する宿題はあった。
音読する話はいつも同じで、何回か読んだら暗唱できるようになっていたから母の手伝いをしながら適当に済ませていた。
いまでもまだ少し覚えている。
小学生の夏休みといえば、キャンプにも毎年行っていた。
幼稚園の時から家族ぐるみで仲のいい友達がいて、夏にはキャンプ、冬にはスキーに一緒に行っていた。
カブトムシを採ったり川で遊んだりハイキングをしたり、夜にはバーベキューをして同じテントで眠った。
一個上のその子とは本当の姉妹みたいに仲が良くて、なんで姉妹じゃないんだろうねってずっと不思議で仕方なかった。
成長していく中でその家族とは疎遠になってしまって、ここ数年は年賀状のやりとりしかしていない。